ノドンは北京も上海も射程圏だよね

北朝鮮、「6者脱退」と表明 安保理議長声明に反発(朝日)

北朝鮮は14日、外務省声明を出して核問題をめぐる6者協議に「再び絶対に参加しない」と脱退を表明。さらに「自衛的核抑止力の強化」を進めると宣言し、核開発の再開を示唆した。
朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省は「国連安保理が我々の衛星打ち上げを論議したこと自体、許し難い犯罪行為だ」などと非難し、「自主的な宇宙利用の権利を行使していく」と明言した。
そのうえで6者協議について「協議の参加国自身が国連安保理の名で(05年9月の)共同声明の精神を否定した以上、さらに協議を妨害してきた日本が単独制裁まで科した以上、存在意義は喪失した」として、「協議のいかなる合意にも拘束されない」と強調した。また「主体的な原子力エネルギー工業構造を完備するため、軽水炉発電所建設を積極的に検討する」とした。
さらに、「自衛的核抑止力を強化していく」と宣言。「6者協議の合意に基づいて無能力化した核施設を原状復旧させ、正常稼働させる。使用済み燃料棒はきれいに再処理されるだろう」として、寧辺の核施設の無能力化措置を中断して核兵器に転用可能なプルトニウムの取り出すことを示唆した。

いつものことだと言いながら、いつもゴネ続けられることの根拠は何かと考える必要がある。六カ国協議のホスト国、中国からすれば面目丸つぶれ、あの日本に対し、硬軟織り交ぜて攻めてくる中国がなぜここまで北朝鮮にゴネられたまま手を焼いている風情なのかと言えば、そろそろ北朝鮮が「最大の脅威」になって、手をこまねいているうちに制御不能になったというしかない。
何せ、テポドンアメリカ用、ノドンは中国、日本用の外交カードなのだから。北朝鮮は米中日韓と4大ゴネ先を掌中に治めているようなのだ。ノドンは日本にとっての脅威という固定観念があるが、実は当然のことながら、向きを変えるだけで、北京にも上海にも落とせる。小型核搭載したら、もはや中国も強い態度に出られなくなったというわけだろう。韓国に対しては前々から言われていることだけれど、ソウル向けに数百発の短距離ミサイルが身構えている。六カ国メンバーで唯一涼しい顔して「よきに計らえ」と金正日に対して余裕でいられるのはロシアね。
今の北朝鮮と中国はある意味キューバ危機当時のキューバアメリカの関係にさえ近づいている悪寒がする。あの時は、ソ連を恫喝して危機は去ったけれど、北朝鮮の場合は自前だから「半永久的危機」になる。とすると、中国は北朝鮮が内部崩壊しない限り、援助せざるを得ない。これまではロシア同様、涼しい顔して対米カードに使っていたつもりが、向こうはそれ以上にしたたかだった。北朝鮮が中国にとって属国というのは勝手な思い込みに過ぎなかった。
だから、シートン博士がいくら、

北朝鮮はそれに比べれば遙かに小粒の「悪の帝国」でしかありません。北朝鮮がかつてのソ連より危険に見えるとすれば、それは連中の実像を“誰かが”膨らましているためです。それを必要とする者が“こちらの”側にいるためです。
皆様、少しばかり過ぎた時を思い起こしてはいかがでしょうか。さすれば北朝鮮の脅威、など大した事じゃ無い事に気づきますよ。

とたかをくくっても、同じ「悪の帝国」でも性質が違うのよ。がん細胞のようなもので、周りから栄養を吸収して、やらずぶったくりする国がいまや確固たる地位を築いてしまったという現実。がん細胞はこれからたっぷり栄養吸ってますます危ない存在になりそう。10年前からあった「北朝鮮もうすぐ崩壊」という甘い考えも捨てた方がいい。もはやがんの根本治療の可能性は金さん一家のお家騒動くらいにしか希望をもてないのだから。
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