池田信夫さんが希望的誤認なこと言っている

池田信夫blog:日本のバランスを回復する のコメント欄より。

欧米では、広義のサービス業(第3次産業)のGDP比は80%ぐらいになっています。これは製造業の競争力がなくなったこともあるけど、経済が成熟してくるとモノの消費が飽和し、医療・教育・金融などのサービスへの需要が増える結果です。
これに対して日本は、製造業の比率がまだ70%程度。これはサービス業の労働生産性が低く、価格が高いことが大きな要因と考えられます。こうした部門で規制を撤廃して参入を促進すれば、あと10%ぐらいはサービス産業で雇用が吸収でき、消費も拡大します。すでに国際的にみても生産性の高い製造業の生産性を上げるより、欧米より2〜3割低いサービス業の生産性を上げるほうが簡単です。

これ、単純なケアレスミスなのか、多分その可能性が高いのだけれど、希望をまじえた勘違いの可能性も有り得ないことではない。
本当は、
サービス業の比率がまだ70%程度。
としなければいけないのだけれど。80%と70%じゃそんなに差がないからイマイチ説得力ない。とすると、無意識に行う希望的誤認なんていう心理的作用でも働いているのだろうか。つまり、欧米と日本ではこんなち違うんだ、そのことを俺以外誰もわかっていないのだぞ、という希望のバイアスが働いたというか。
ちなみに日本でも製造業のGDP比は2005年で21%ぐらいで年々減少傾向にあり、サービス業の比率は年々高まっているので、このエントリー自体あまり説得力ないんだよね。
追記:その後、訂正されました。
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