マイケル・グリーン氏「民主党の対米姿勢はwagamama」

NHKクローズアップ現代・9月3日(木)シリーズ政権交代(3)日本外交の行方は」を見ていたら知日家のマイケル・グリーン(Michael Jonathan Green)戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問・日本部長がインタビューされていて、民主党の沖縄の普天間基地移転合意見直しやインド洋洋上給油の取りやめ、アジア共通通貨構想によるドル離れなどの民主党の基本政策やNYタイムズなどに掲載された鳩山由紀夫論文をめぐって「ワシントンから見ればただわがまま(太字部分は日本語)見える」と言っていた。グリーン氏は他にも「chottomatte」という日本語も混ぜて言っていた。
【わがまま】(広辞苑)

自分の思うままにすること、相手や周囲の事情をかえりみず、自分勝手にすること、身勝手。

行き過ぎた金融資本主義を否定するのも我儘なのか、アメリカ中心主義から多極化構造に対応するのも我侭なのか、無料洋上ガソリンスタンドを閉店するのもワガママなのか、いつまでたっても埒があかない普天間基地の当初の目的だった県外移設のための再協議がわがままなのか、わがままも色々あるようだ。というかアメリカと協力する新たな提案が何一つ示していないというのがwagamamaなのか。
ところで、日本側からワシントンを見れば随分アメリカのワガママと思えるものは多々あったように思える。1990年代公共事業をを増やす約束をさせて無駄なハコモノ一杯作らせたりとか、思いやり予算、グアム基地の豪華住宅提供、日本政府が「止めてお願い」と頼んだのにかかわらず北朝鮮のテロ指定国家解除をしたこととか、色々思い当たるフシがある。
どちらのワガママ度が高いと言えば、明らかに後者と思える。少なくとも広辞苑の説明する辞書的な意味からは。グリーン氏は若い頃、「朝まで生テレビ」にも出たりして、日本語は知っている筈だが、「わがまま」の意味を正確に知らずに「自分の思うように動いてくれない」意味と曲解しているのか、それとも、あくまで(自分が言っているのではなく)ワシントンの連中はそう思うよ、と言っているのか、どっちなんだろう。日本語知っているからといって日本語混じり英語で言われると、却って分かり辛い。英語の方が誤解を招かないだろう。
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