鳩山由紀夫首相は指揮権発動させるべきだ

「小沢一郎vs検察」因縁の対決再び? 「裏献金」と不動産問題の謎(産経)

民主党小沢一郎幹事長を、「政治とカネ」の問題が再び直撃している。昨年3月に公設秘書が逮捕されて民主党の代表辞任を余儀なくされたものの、8月には悲願の政権交代を達成し、権力を手中に収めた小沢氏。ところが10月以降、資金管理団体の土地取引に絡む問題や1億円の裏献金疑惑が相次いで発覚したのだ。小沢氏が政治の師と仰いだ田中角栄金丸信両氏と金庫番秘書を「政治とカネ」で摘発してきた東京地検特捜部。小沢氏と特捜部との“因縁の対決”が再び幕を開けるのか。

鳩山首相団体偽装献金に続くものだが、問題は小沢氏でも、鳩山氏でもない。霞が関のどこかにあるであろうスキャンダル・バンクの裁量権力だ。スキャンダル・バンクの仕事は退蔵したスキャンダルネタを最高値で売るタイミングを見計らってリークすることだ。つまり、政治的実権を握りそうな政治家にはしっかりスキャンダル・ネタを予め仕込んでおき、一番効果的なタイミングでリークして、ターゲットに最大効果の打撃を与えて自らの隠れた権力の維持をはかること。
思えば民主党に限らず、安倍晋三内閣時代も「相互確証スキャンダル」というのを書いたのだけれど、なぜ安倍元首相が当時、閣僚のスキャンダル連鎖に遭って退陣を余儀なくされたのかは、安倍氏が元祖「事務次官会議の廃止」だったからだ。こういう反官僚的な行動を取ると必ずスキャンダルまみれになることは経験済み。これは身体検査の不足などとは関係ない。
もはや国民は、政治家が偉くなった途端に出てくるスキャンダルそのものよりも、そのスキャンダルが出るタイミングの方に胡散臭さを感じていて、むしろこういう陰湿なスキャンダル・バンクの掃討を願っていると思う。だから検察が必死にリークしても鳩山内閣の支持率はそれほど下がらないし、故人献金も、鳩山親子のこども手当てもそれほど批判を浴びてない。
およそこんなスキャンダルは今になって発覚したのじゃないことはだれの目にも明らかで、その結果、スキャンダルそのものよりスキャンダルを裁量的にリークする大元締めの一掃を願っている。
だから鳩山総理が法務大臣に指示して指揮権を発動し、スキャンダル・バンクを根こそぎにしても、そんなに批判は起きないだろう。スキャンダルそのものより、スキャンダル・バンクという非公式な支配システムの方がよほど怖い存在で、こんな霞が関KGBのために日本の政治改革は遅れたし、今も遅れている。指揮権発動すると、マスコミが脊髄反射的に強権を批判するだろうが、無視すればいい。スキャンダル・バンクこそ、せん滅すべき対象なのだから遠慮することないのだ。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 ニュースブログへ