首都圏だけのための羽田空港国際ハブ化

羽田国際化、世界が歓迎 21日スタート、日本経済の起爆剤へ(SabkeiBiz)

羽田空港が21日、総事業費13億ドル(約1058億円)をかけた新国際線旅客ターミナルの開業とともに米国・欧州路線の運航をスタートするなど本格的な国際化に踏み出す。成田空港に比べ東京都心への圧倒的なアクセスのよさを誇る羽田への期待は高く、内外の旅客、航空会社は歓迎ムード一色だ。停滞する日本経済の起爆剤になると期待する声も上がっている。
羽田空港の国際定期便開設は、1978年の成田国際空港開港以来32年ぶり。東京の資産運用会社アトランティス・インベストメント・リサーチのエドウィン・マーナー社長は「これで米西海岸へ出張のたびに、特急電車で1時間かけて成田まで行かずにすむ」と、うれしそうに話す。羽田空港は同社のオフィスから電車で13分の距離にある。
人材紹介会社ロバート・ウォルターズ・ジャパンの金融関連職担当責任者ジョン・マクロホン氏は「羽田の国際化を最も歓迎しているのは、金融業界で要職についている人たちだ。アジア地域でのビジネスの中心拠点として、東京の地位は今後高まるだろう」と分析した。

そうなのだ。「東京の地位は今後高まるだろう」だけなのだ。国際ハブ空港と言っても、東京だけのためのハブ空港だ。
はっきり言えば、札幌や福岡のような地方在住者にとっては、海外旅行するには羽田経由よりも韓国・仁川空港経由の方が渡航先の選択肢も多いし、安上がりだし、海外への所要時間だって大抵の場合は短くて済む。首都圏以外の日本にとって、羽田の国際化などどうでもいいことだ。
「仁川に客を取られる」から今頃周回遅れのハブ空港などもはや大して意味がないのだ。むしろ、仁川のおかげで無駄に作ってしまった地方空港がまだ助かっているのが現実で、日本は仁川に感謝すべきことはあっても敵愾心燃やす必要などさらさらない。ただの“無駄な意地”だけがある。「アジア経済の一体化」などと言うのなら、下らない対抗心など意味がない。
結局、羽田と成田の下らない客の奪い合いだけが残り、「停滞する日本経済の起爆剤」などになるわけがない。
コンテナ貨物のハブ港も同じ。世界から見れば、釜山も限りなく日本と同じで、近接する場所にまたまた周回遅れでハブ港を作っても意味がない。ハブなんて適度に離れているからハブとしての意味があるのだから“無駄なハブ港”確定だろう。無駄の上に無駄の上塗りしてどうしようというのだろう。
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