今の雨は放射能帯びないが夏はどうか

関東地方は22日まで雨 「東京近郊では人体に影響するレベルでは全くない」(産経)

気象庁によると、関東地方は21日朝から、広い範囲で雨が降っている。雨は22日午前まで降り続けるとみられ、多いところで神奈川県西部が90ミリ程度、東京都心でも40ミリ程度の降水量が予想される。福島県東京電力福島第一原発のある福島県浜通り地方も21日朝から昼まで低気圧や前線の影響で雲が多く、予想される降水量は多いところで10〜20ミリとなっている。
放射性物質が大気中に拡散していると、雨と一緒に地上に落下する。ただ、関東地方の放射線量は、平常値の範囲かやや高い程度で、放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)は「東京近郊では人体に影響するレベルでは全くない。(同原発に近い)茨城県北部では、念のために雨にぬれないように注意したほうがいい」と説明する。

現在の雨雲の動きは基本的に西から東へ流れている。雨雲が西から東へ流れていることは大気も基本的に西から東へ流れている。ローカルには地形の影響を受けやすい高度1000メートル以下では場所によって風向きが違うだろうけれど、基本的に大気は西から東に更新されている。ということは局地的な例外を除いて雨に放射能が含まれる確率は小さいだろう。
日本人が雨の放射能に神経質になるのは昔のトラウマがあるからではないか。1960年代までソ連のシベリアや中国の西域で原水爆実験が行われたからそれらの放射能が西風や北風に乗ってやって来て雨の中にも放射能が含まれると言われていたからだ。
だからといって今後も安心かと言えばそうもいかないかもしれない。季節が夏に移り、太平洋高気圧が張り出して東進する気団を阻止するようになれば、これまで太平洋の海面に降下していた大部分の放射性物質が日本列島に降下するリスクがより高まるかもしれない。季節が変わるまでに放射性物質放出を止める時間との戦いになるのではないか。
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