原発作業員は平成の神風特攻隊になりかねない

東電、冷却など3分野対策 原発事故対策の工程表(47NEWS)

汚染水と大気・土壌でそれぞれ目標を設定。ステップ1では2号機タービン建屋や立て坑などで見つかっている高濃度汚染水について、集中廃棄物処理施設などに保管して敷地外に流れないようにする。さらに水処理施設を新設して除染や海水由来の塩分処理をした後、タンクに保管。比較的低レベルの汚染水は除染剤などで浄化して人工の浮島「メガフロート」などで保管する。
 ステップ2で保管や処理の施設を拡充するほか、保管した水を原子炉の冷却に再利用する方策を探り、汚染水全体の量を減少させる。大気・土壌は両ステップにわたり、放射性物質の飛散防止のために樹脂を散布したりがれきを撤去したりするほか、1、3、4号機で原子炉建屋をカバーで覆う。

福島第1原発で、こんな呑気なことやって高濃度汚染水を別の場所に移し替えているうちに移し替えた分と同量の高濃度汚染水が貯まっていたちごっこになることは既に証明されている。証明されているのになお優等生的“解答”を提出するというのはどういう料簡なのだろうか。はっきり言えば、今は何でもかんでも「工程表」らしきものを示せば事はその通りになるという工程表信仰のような空気が支配している。東電だってその空気に押されておざなりの工程表を出しました、に過ぎないのだ。
このままではいよいよ万策尽きて、高濃度放射能汚染水の中で作業員たちが平成の神風特攻隊となって冷却安定化作業を強いられる“工程表”が見えてきた。
早く諦めて汚染水は直接海水に流す戦略に切り替えるのだ。もはや放射能との戦いで“講和”する覚悟が必要だ。日本は前代未聞の海洋汚染という譲りがたき領土を譲って妥協するしかない。最初から「低濃度より高濃度放射能汚染水を海に捨てるべき」だったのだ。汚染魚は食わなければ済む。漁業者にはカネで補償するしかない。だが特攻隊員は帰って来る保証はないのだ。今回の工程表は何か本土決戦のプランのようにさえ思えて来る。
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