台風15号は福島の最強除染機だ

福島の雨雲の動き(レーダー)

除染は手付かず 見えぬ帰町時期 福島・広野(河北新報)

町によると、町民約5300人のうち戻っているのは約300人。その大半は高齢者という。町役場前の空間放射線量は毎時0.4マイクロシーベルト程度だが、文部科学省などの調査では町内に1.0マイクロシーベルト以上の地点もある。
町は10月にも除染に着手する考え。山田基星町長は帰町のタイミングについて「除染結果を国と協議し、これで安全という判断を得ること」と慎重な姿勢を崩さない。国との協議で放射線量が問題ないと判断されれば、町は「安全宣言」を出す考えだ。

今月初めの台風12号福島県西部に大雨をもたらしたが、放射線物質がまき散らされた浜通り中通りはそれほどでもなかった。今度の台風15号はその汚染地域を直撃しそうだ。
適度な雨はホットスポットを形成し、除染作業をしなければならない原因にもなるが台風15号くらいの大雨台風だとホットスポットもももろとも力技全県丸洗いで放射性物質を洗い流してくれるだろう。大雨台風は災害をもたらすが、同時に超大型洗浄機でもある。放射性物質の汚染に悩む福島県にとってはその意味で頼もしい助っ人だ。
何と言っても自然のパワーは凄い。これだけの除染作業は人間の力では無理だ。台風15号が行ってくれる除染作業をコスト換算すればとんでもない額になるだろう。というか、これから本格化する除染作業のコストを下げてくれるだろう。日本には台風という武器があり、時には神風となり時には慈雨となる。
台風通過後、台風によって放射性物質がどれだけ除去されたか注目すべきだろう。
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