地球温暖化対策も津波で消失したらしい

大阪府民間事業者省CO2設備導入支援事業

平成23年度をもって終了しました。平成24年度新規募集の予定はございません。

今や地球温暖化対策だの、グリーンニューディールだのという言葉は行政的には死語になったようだ。どうも脱原発という津波であっという間に洗い流されたらしい。
おかしな話だ。この大阪府の支援事業は、

※対象となる「省CO2設備」は、以下のとおりとします。
 ア 高効率ボイラー、排熱回収装置その他の生産設備及びその付帯設備であって、CO2削減効果の高いもの
 イ 高効率空調設備、LED照明その他の建築設備であって、CO2削減効果の高いもの
 ウ 高反射率塗料、窓用日射遮蔽フィルムその他の建築物外皮による空調負荷低減等技術であって、CO2削減効果の高いもの

これ、ほとんど節電に応用できるものばっかり。最後の「CO2削減効果の高いもの」を「節電効果の高いもの」にすれば、今でもそのまんま適用できる。
大体、地球温暖化対策、グリーンニューディールと節電対策とはほとんど相性が合っている。
だが、原発ゼロとなると、全てがチャラになる。
本当にチャラにしてしまったのか、大阪府はまたアイデア募集をしている。
夏期に向けた節電対策アイディアの募集結果と節電のご協力について
イデア募集も何もほとんど同じことをやっていてまたアイデア募集。こういのを時間軸的二重行政ではないか。今までの蓄積って一体なにもないのか、それともこれ自体が行政的イベントで「大阪府は○○に取り組んでいます」というアリバイ作業なのか。
分かっているのは今も行政とは無関係にCO2排出量は粛々と増え続けているということ。原発の事故より地球温暖化リスクの方が次元をはるかに超えて大きいということ。ただ、そんなことは行政は何も考えないだろうということも厳粛な事実。
原発リスクは福島第一原発の事故で思い知らされ、一気に原発ゼロになったが、地球温暖化の場合、「思い知らされ」るような事態になった時はもう手遅れになるということ。原発メルトダウンすれば、その原発だけで被害は限定されるが、地球そのものがメルトダウンすれば、廃炉ならぬ廃地球になってしまう。ただ、やっぱりこのことも実際に体験しなければ分からないからどうにおならないだろう。
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