もし巨大竜巻が福島第一原発4号機を直撃したら


つくば市 竜巻被害7.5キロ(NHK)

6日、茨城県つくば市や栃木県真岡市などで竜巻や突風が吹くなどして関東地方の広い範囲で被害が相次ぎ、中学生1人が死亡したほか52人がけがをしました。
このうちつくば市では、少なくともおよそ7.5キロメートルにわたって直線状に竜巻の被害が続いていることが分かり、気象台などは7日、現地に職員を派遣して、竜巻の発生状況などについて詳しく調べることにしています。
6日午後1時前、茨城県つくば市で竜巻が発生し、北条地区など市の北部を中心に住宅が倒壊したり車が吹き飛ばされたりするなど大きな被害が出ました。

今後の問題として、いやでも想像してしまうのは、同じ規模の巨大竜巻が福島第一原発を直撃した場合のこと。特に4号機の使用済み燃料プール。先月の映像↑では使用済み燃料プールの上は原子炉建屋上蓋が水素爆発で吹っ飛んでいるため青天井。ガレキが上から落っこちて燃料棒が痛むのを防止するため、フロートを浮かべてさらに白いシーツで覆っているらしい。4号機そのものをカバーで覆う設置工事が進められているらしいが完成は今年秋らしい。しかし、このカバーだって巨大竜巻相手だと完成しても心許無い気もする。所詮燃料棒取り出し作業の際に放射性物質が飛散するのを予防するためだけのものだろうから。
この使用済み燃料プール、余震が起きて倒壊したらトンデモナイ大量放射能汚染になるため底部は鉄骨で補強されている。けれど、
上から吸い出されたらどうなるんだ?
今回と同程度の竜巻が4号機をモロに直撃したら、まず水は天高く吸い上げられると思う。ということはプールは事実上からっぽになる。慌てて給水してできればよいのだが、竜巻は他の建物内の物も壊したりするだろう。ただでさえグチャグチャなのだからでかいガレキの一つや二つどこかに落ちて配水管が壊れてしまえば、どうするんだろう。また消防車の放水にしばらく頼らなければならなくなうのだろうか。もたもたしてたらまたしても危機に陥る。
かりにそれでうまく収束したとしても、竜巻で吸い上げられたプールの水は派手に周囲にまき散らされることになるのじゃないか。周囲と言っても、雲の上まで吸い上げられるだろうから、その後の放射能汚染はちょっと想像がつかない。東電の説明では、使用済み燃料プールの循環冷却水の放射性物質濃度は1ミリリットル当たり数10ベクレルと説明しているそうだが、ということは1リットルあたり1万ベクレル。水量は約1500㎥だから150億ベクレルか。まあ、これまでの放射性物質漏えい量からすれば大したことないのかもしれない。そんなこと言ったら怒られるんだろうか。
もちろん、燃料棒そのものが吸い上げられたら、さらにやばいことになるのだけれど。というか普通にヤバ過ぎる。
どっちにしても、竜巻対策ってやっているのだろうか。検索してもやっている気配ないんだな。どうするんだろう。
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