鉄道会社は小電力会社に変身できないか

大手電力会社の独占体制を打破するために発送電分離案が論じられているけれど、冷静に考えれば送電網は既存電力会社だけが独占しているのではない。JRグループを始め、鉄道会社は独自の送電網を保有している。独自の発電所だって変電所だって持っている。その気になれば、大型電力は無理としても小電力の発電、送電、売電、買電ぐらいできるのではないか。
JRだけ見ても、北は北海道の旭川市から南は九州の鹿児島まで一応電化された架線網がつながっている。交流、直流の違いなど統一的ではないにしても。さらには首都圏、大阪圏、名古屋圏の私鉄、地下鉄網とも直接、間接につながっているので、トータルすればかなりの送電網だ。
と、すると例えば北海道電力が買い取ってくれない風力発電の電力をJRに直接提供すれば、風力発電の発展にはずみがつくだろう。また、山間を走る、例えば長野県南部のJR飯田線沿線などはコストの高い送電線(1キロで1億円かかるらしい)を建設せずに水路発電を建設できる場所が結構ありそうだ。耕作放棄地に建設するメガソーラーもローカルな電化鉄道路線付近に建設すれば、送電費用が相当浮きそうだ。鉄道会社そのものも駅舎やプラットホームの屋根に屋根式太陽光パネルを敷設すれば自力で送電できる。鉄橋下にも小電力発電機を設置できるだろう。こういう路線は赤字ローカル線が多いので、赤字縮小、資産価値増大にもつながりそうだ。
キャパシティの問題から小電力に限られそうだが、全国的な送電網が既にあるのだから小電力開発のコストダウンに貢献すると思うのだが、所詮は素人考えなのだろうか。
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