崩壊熱で原発を稼働継続できなかったのか

3年前から素朴な疑問はあったのだが、福島第一原発が3.11にシャットダウンした時、全交流電源喪失という事態がメルトダウンを招いた。しかし、そもそも原発は名の通り、発電する場所だ。自前で発電すれば、ディーゼル発電機が津波で使えなくなっても冷却水ポンプは作動し続けメルトダウンに至らなかった筈だ。
素直に考えて、シャットダウン後も崩壊熱を出し続けるのだから、崩壊熱を利用して発電は続けられる筈。なぜそれができなかったのか。
タービン建屋には見たところ、巨大なタービンと発電機しかない。こんな大型発電システム1基だけだと、いくら崩壊熱が当初大熱量であっても、タービンは動かない筈。だからシャットダウンすれば、発電即ゼロになったのだと思う。
じゃあ、タービン建屋(でなくてもいい)の中にもう一つか二つ小型の補助タービンと補助発電機を設け、シャットダウン後はこの小型発電機を作動させれば、崩壊熱で発電を継続できる筈だ。少なくとも循環ポンプを作動させるぐらいの発電は容易だった筈。
恐らく、そもそも原発は巨大電力を生み出すためのシステムで、崩壊熱でちまちま小電力を生み出す発想が最初からなかったのではないか。もし、非常用のために小発電タービンを併設しておけば(この小発電タービンも津波でだめにならない限り)メルトダウンは防げたと思われる。崩壊熱は時間とともに小さくなるが、蓄電池に電力を補給することができるので、機能回復までの相当の時間を稼げた筈だ。
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