北極海氷エルニーニョで年間最大値2年連続過去最小状態

北極海の海氷面積もそろそろ年間最大値に達する時期に入ったが、ここに来て面積が減っている。2月9日に1421.4万㎢をピークにその後は減少に転じ、14日には1416.4万㎢まで減った。本来上昇期に下降することはままあることだが、それにしても早過ぎる印象がある。
昨年は年間最大値の観測史上最小1453.6万㎢(2015年2月25日)を記録しているが、このままでは2年連続年間最大値の観測史上最小を更新しそうな気配だ。
そもそも今年に入って、「北極海の海氷、年末年始の熱波で過去最小状態」のようにかなり上昇率が低かった。一度寒波放出で持ち直したが、全体的に見ると、1月は世界全体でも「1月の世界平均気温4カ月連続トンデモ上昇、1℃超え常態化」し、「1月の世界平均海面気温、前年同月比0.25℃増の過去最大上げ幅」という過去最大に温暖化した月だった。
(参照)取り分け、北極圏はグラフの通り、猛烈に平年より高い状態だった。この状態は今でも続いていると思われる。
このままでは、今年の海氷最大面積は2月9日の1421.4万㎢が今年全体の最大値になりかねない。
そもそも、最大値は3月に入ってから記録するのが通常で、2014年は3月下旬、2013年は3月中旬、2012年3月下旬、2011年は3月初旬、2010年に至っては4月初旬だった。2月下旬に記録した昨年がそもそも異常だった。
今年は異常に輪をかけた異常になりかねない状況だが、それ以前に2月中にピークを付けたのはなんと1998年。あの「モンスターエルニーニョで来年はCO2大放出?」の通り、以前のエルニーニョの影響が世界的に影響が出た年だ。それ以前は2月にピークを付けるのは結構あった。ただ、海氷面積そのものが当時は現在より大きかったので一概には比較できないのだが。
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