“太陽光バブル”で儲けたのは大企業

九電の再エネ供給超過は“仮想現実”」、「“再エネバブル”は大手電力会社グループの暴走」の続き。
怒号上がり会場騒然、再生エネ説明会(西日本新聞)
この説明会は個人の自営業者などを対象にしているが、当然“太陽光バブル”の主役は彼らではない。
国内メガソーラーランキング 大規模太陽光発電所リストによると、ビッグ10のうち、

1位 大分ソーラーパワー (丸紅) 大分県大分市(大分臨海工業地帯6号地) 82.02MWp 2014年3月稼動
2位 鹿児島七ツ島メガソーラー発電所(京セラ、鹿児島メガソーラー発電)70MWp 2013年11月稼動
3位 たはらソーラー・ウインド発電所(三井化学など7社) 愛知県田原市緑が浜 50MWp 2014年10月稼動
4位 ソフトバンク鳥取米子ソーラーパーク(SBソーラー) 鳥取県米子市崎津地区 42.9MWp 2014年2月稼動
5位 富津ソーラー発電所レノバミツウロコグリーンエネルギー) 千葉県富津市加藤 40.4MWp 2014年7月運転開始
6位 白糠太陽光発電所(ユーラスエナジー) 北海道白糠郡白糠町 30MWp 運転開始時期 2014年2月
7位 大分市臨海工業地帯 メガソーラー(日揮)26.5MWp 2013 5月完成
8位 三井不動産小牧太陽光発電所三井不動産) 北海道苫小牧市 約23MWp 2014年4月運転開始
9位 九州ソーラーファーム7「みやま合同発電所」(芝浦グループ) 福岡県みやま市 21.8MWp 2013年3月完成
10位 OCE芦北メガソーラー(大林組熊本県葦北郡芦北町 21.52MWp 2013年7月 第1期工事(658kWp)2014年4月 第2期(2万862kWp)稼働

と5発電所が九州にある。
其の他、今年7月までランキング内に入っていたものとして、

●ユーエスパワー発電所(ユーエスパワー)山口県宇部市 21.29MWp 2014年7月完成(昭和シェル石油宇部興産)
ソフトバンク泉大津ソーラーパーク(SBエナジー三井物産、京セラ) 大阪府泉大津市 19.6MWp 2014年7月完成
●DREAM Solar福岡宮若(大和ハウス) 福岡県宮若市 1-3号合計 19.5MWp 2014年4月完成
●大分太陽光発電所(三井造船三井不動産大分県大分市 17MWp 2013年12月運転開始
●メガソーラー(今治造船) 今治造船愛媛県西条工場東ひうち事業部内 17MWp 2014年2月完成

これから稼働する予定の者で主なものとしては、

●富津ソーラー(リサイクルワン)千葉県富津市 40MWp 2014年7月稼動予定
宮城県 岩沼市 32MWp 2014年稼動を目指す
●木曽岬干拓地(三重、愛知・/ 丸紅) 48.7MWp 2013年5月着工、2014年10月完成予定
南相馬市メガソーラー(東芝) 福島県南相馬市 100MWp規模 2014年度稼動予定
●メガソーラー(丸紅)三重県木曽岬町桑名市、愛知県弥富市に跨る木曽岬干拓地 49MWp 2015年 1月運転開始予定
●千葉県鴨川市 メガソーラー発電事業(日揮) 31MWp 2015年 1月運転開始予定
●ゴルフ場跡地(ゲスタンプ・ソーラー)茨城県大子町 31.6MWp 2015年4月までに稼動
●津名東太陽光発電所(ユーラスエナジー) 兵庫県淡路市 津名の郷 33.5MWp
ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク(SBエナジー) 北海道勇払郡安平町遠浅 約111MWp 2015年度冬完成予定
●千葉県富津市 グリーンパワーインベスメント 30MWp  2015年稼動予定
●パシフィコ・エナジー美作武蔵メガソーラープロジェクト 岡山県美作市 30.2MWp 2016年3月完成予定
●錦海塩田跡地メガソーラー(くにうみアセットマネジメント) 230MWp 2018年 運転開始予定?
●大分・日吉原45MW(2016開始)
●長崎・宇久島メガソーラーパーク430MW(2015年度 着工)

こうして見ると、既設、着工済み、着工計画の大所のほとんどは東証一部上場の一流大企業クラス同士のジョイント事業だ。九州管内の既設でもその総出力の7割以上がこうした大企業のジョイント事業。退職金はたいて利欲にとらわれた云々は現実のメインストリームではない。実は“高過ぎる”FIT価格でぼろ儲けなのは大企業なのだ。説明会に来たのは梯子外され組だ。
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