炭素流通量は確実に増えている

世界は変だ「温暖化説は変?」のTBより 

人間の営みにより増えているという二酸化炭素。考えてみれば、べつに外から入ってくる訳ではなく、もともと地球圏にあったものだ。太古の植物が、大気中の二酸化炭素を石油や石炭というかたちに固定したものを今、人間が取り出しているだけ。となれば、このまま化石燃料を使い続けると、大気は太古の大気と組成が同じになってくるかも知れないが、それが今とどれ程違うだろう?

地球に生物が誕生したころ、太陽光エネルギーは現在より30%ほど少なかったと言われる。徐々に高まる太陽エネルギーは大気中の二酸化炭素を地中に埋めるという生物の作業によってバランスを保っていたとさえ言える。
宇宙物理学が明らかにしているのは今後も太陽光エネルギーは増し、数十億年後、太陽そのものが膨張し、ついには地球すら飲み込んでしまうということだ。
で、今後、いったん埋めた炭素を地表に出せば、確実に温暖化するということになる。恐竜が生きていた頃は現在より温暖化していたが、比べても余り意味ないだろう。大陸の配置も違うし、太陽エネルギーも小さかったし、それから炭素吸収の要素であるカルシウムの海水濃度も白亜紀に散々使ったので低まっている可能性がある。いわば中年になったのに若い頃と同じようにガツガツ肉食っていたら成人病になるのと同じようにもう耐えられない可能性もある。
太陽黒点などはマイナーな要素でしかなく、寒冷化説もミランコビッチサイクルという想定内の循環変数に過ぎない。
ところが、今になって炭素を大量放出するのは地球の歴史から見れば、想定外のことで未知の領域に属する。経済に例えれば、カネ余りのバブルと同じようなことが生態系で起き、極論すれば暴走して急激な変化に耐えられず、生態系が壊滅状態になる危険もある。
気温は複雑系の反映で多少乱高下するが、市場(地表)に出回っているカネ(炭素)は確実に毎年増えているのだ。(関連記事)
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