人工テチス海〜究極の温暖化防止策

ththys二酸化炭素を吸収する最も効率的な方法は結局、自然の力に頼るしかないのではないか? 植林はよく話題になるが海の持つ力は過去のテチス海(Tethys Sea)が証明しているのだが。
ところでこの中東は地球史の上で特別のところである。億年単位の大陸移動が関係する。今から2億年程前、テチス海、古地中海とも呼ばれる内海が出来た。そこに沈殿した膨大な有機物が石油になったのである。当時、地球は二酸化炭素が今より一桁も多く温暖で、光合成が旺盛であったからである。しかもこの内海は攪拌されず酸欠状態であったことも石油の熟成に幸いした。このように地球史的に考えると第二、第三の中東は無くて当然なのである。

無いのなら造ってしまえテチス海

さて、海を酸欠状態にするにはどうすれば良いか? まず深層海流をなくし、上昇海流による深海と表層海面との水の対流をなくすことだ。しかし、もちろん今の太平洋や大西洋、インド洋を人工的から対流をなくすことは不可能。
地中海しかし、地中海(面積約300万k?) なら可能だろう。地中海は奥にある黒海(約42万k?)を含めほぼユーラシア大陸とアフリカ大陸によって封鎖されている。出入口はジブラルタル海峡のみ。この海峡に14キロほどの巨大堤防を築けば地中海は完全に封鎖される。その結果、潮汐による海流の入出はなくなり、海水は淀む。その結果、約350万k?という日本の総面積の約9倍の海が第2テチス海=超巨大沼となる。元祖テチス海に比べれば効率悪そうだが、それでも未来の油田になるかもしれない。
沼は底が酸欠状態になっているためメタンガスを発生させる。メタンが沼気と呼ばれるのはそのためだが、これは有機物が分解されていない証拠だ。メタンガスは二酸化炭素より強力な温暖化ガスだが12年ほどで分解されるので大勢に支障ない。むしろ、このような巨大沼となると、メタンガスの発生を心配するより海底でのメタンハイドレート生成の促進が期待されるのではないか。
元祖テチス海にはとても及ばない小ささではあるが、大気と海洋の炭素交換収支は海側の大幅黒字になり、温暖化防止に大いに貢献するに違いない。
海上交通は堤防の一部にゲートを設け、河川の増水時にはそのゲートで調整すれば今の海岸線を昇降させずに済む。
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