針金でなく吸水口の問題だ

livedoor ニュース:[プール事故]ずさんな安全管理が次々と明らかに ふじみ野市のプール事故の報道に接し、ずさん管理ばかりが批判されている。しかし、真犯人はどう見ても、あの大きな吸水口だ。
大体、子供の体がすっぽり吸い込まれるような大きな穴が、子供たちが一杯いるすぐ近くに穿たれているということ自体が信じられない。
針金で固定されていたからケシカラン? 管理が杜撰だからケシカラン?
じゃあ、通達のようにボルトとナットで固定されていればOKだとでも言うのだろうか。ボルトやナットは簡単に外れる。外れるからめんどくなって針金にしたんじゃないのか?
プールが竣工当初、防護柵はしっかりボルトとナットで固定されていたはずだ。それが時を経て、外れたり、悪戯で外されてこの体たらくだ。今更、元通りしっかりボルトとナットで固定してもまた同じことが繰り返されるのは目に見えている。
ボルトやナットなんて故意に悪戯で外そうと思えば、簡単に外れる。要するに針金で留めるのと大して変わりないのだ。
いつまで管理者を信頼して子供たちの命を預ける気なのだろう。その人の良さに呆れてしまう。管理者は不注意集団だという前提で考えるしかない。別に管理者をバカにするわけではない。人間というのは気が緩むものだということを前提にしないで子供たちの命を預けるというその暢気さだ。これは公営だろうが民営だろうが関係ない。
吸水口の楕円形の長い方の口径は60cmという。なんでまた子供たちを吸い込むのにお誂え向きの吸水口を造るのだろう。しかも流れるプールの流れを作るのだから吸引力は凄い筈だ。ボルトやナットでOK、管理さえしっかりしていればOKなんて発想自体が根本的に誤りで、設計思想自体が間違っている。
業者に丸投げなどとか、お役所の杜撰管理とか、そんな矮小な問題じゃない。たった1つだけの前提「防護柵が閉まっている」が崩れれば殺人プールに早代わりするのは見れば分かるのに、それを平然と造った施工業者の想像力の無さが信じられない。
人間掃除機にしないためには、吸水口そのものを細いスリット構造にして中に吸い込まれないようにした上で、吸水力を一箇所に集中しないように分散するとか、その気になればいくらでもある。吸水口でなく吸水路にして吸水路に流されても上は青空、いくらでも這い出られるようにしておけばいい。
それじゃ流れが弱くなる、コスト高になるというのなら、弱くてかまわない。
別に流れなんてどうしても必要なもんじゃない。六本木ヒルズの自動回転ドア事故にしても、別に必要のないものを「付加価値」を付けるために思慮も無く付けると、世の中落とし穴だらけになる。
報道を見ていて、いつの間にか、お決まりのお役所バッシングに落ち着いてしまった。こういうのをバカの一つ覚えというのだろうか。テレビコメンテーターの暢気なコメント聞いていると本当に苛立つ。
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