噴飯物がただちに誤用とは思えない件

「噴飯物」 正確な使用は20%(NHK)

噴飯物」ということばを「腹立たしくてしかたないこと」と誤った意味で使っている人が半数を占め、「おかしくてたまらないこと」という本来の意味で使っている人は20%しかいないことが文化庁の調査で分かりました。

正解は広辞苑からの引用なのかもしれないが、広辞苑は辞書の中で一番保守的。
手元の広辞苑を引用すると、

おかしくてたまらず、口の中の飯をふき出すこと。ふきだして笑うこと。

「おかしくてたまらないこと」という「正解」は間違ってはいないのだろうけれど、例えば、漫才師のギャグが「おかしくてたまらない」からと言って、ギャグを「噴飯物のギャグ」なんて言わないだろう。昔は言っていたのかもしれないが、今風では、こちらも誤用の範疇に入る。
今風の使い方は、笑う対象があまりに間が抜けている、真逆に間違っていておかしいとか、ものの見事に誤解しているとか、言った相手を馬鹿にする時に使われるのがほとんどだろう。ほとんど相手に対する罵倒語化している。
罵倒語用法が一般的な今、それから派生して「腹立たしくてしかたないこと」と誤用してしまうのも無理ない。実際、笑いたくなるくらいに腹立たしい発言をする政治家が多いことも事実。
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