軍事力はシティバンクも救う

米シティ、8000億円出資受け入れ・アブダビ投資庁から(日経) 世界最大の金融グループ、シティグループは26日、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国政府のアブダビ投資庁(ADIA)から75億ドル(約8000億円)の出資を受け入れると発表した。普通株に転換される出資証券を発行し、転換後のADIAの持ち株比率は4.9%になる見通し。シティは信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に絡み、有価証券の評価損などで多額の損失を計上。追加損失の可能性もうわさされ、経営の健全性が不安視されていた。
やっぱり世界最強の軍隊を持つ国は強い。God bless America.
オイルマネーでお腹一杯のアラブ首長国連邦としては、シティグループを買い支えることぐらいなんてことない。お腹一杯になったのもそもそもアメリカ様の軍隊のお陰なのだから礼金ぐらいなものだろう。政府系投資ファンドというのは、こういう時のためにあるのだということが分かる。
以前、ウラン本位制というエントリーを書いたが、「世界共通の価値」を裏付けるものは核兵器を頂点とする軍事力だ。この真実が続く以上、アメリカは不滅だ。ドルは不滅だ。ドル独歩安と言っても、世界最強の軍事体系が揺るがない限り、ドルもまた紙屑になることは有り得ない。このアメリカの強さは今後も続くだろう。
こういうのを「思いやり投資」とでも言えばいいのだろうか。日本だって、自ら核を持たないためにアメリカで自動車売らせてもらう代わりに「思いやり予算」を戦後ずっと続けている。米国債をずっと買い続けている。
ここんところ、やたらアメリカの失墜なんて話が人気だが、通貨は所詮暴力の代替品だ。獣が牙で食を得るのをより合理化して牙の代わりにカネを発明したのだ。基本は牙であることに変わりない。崩壊寸前と言われ続けて倒れない北朝鮮もインチキ臭い核開発でアメリカと話し合うことが出来た。経済破綻寸前だったロシアも核だけは捨てなかったために今がある。これが世界の現実だ。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングブログランキング・にほんブログ村へ