日本が明るくなるのも暗くなるのも全て外国頼み

今朝のTBSテレビのニュースショーを見ていたら、「日本はGDP信仰していたがGDPも中国に抜かれて3位に転落、閉塞感がみなぎっています。GDPに変わる指標としてブータンの国民総幸福のような指標を考えるべき。一方でグラミー賞に日本人が4人受賞という快挙」云々というナレーションが流されていて、ここまでおバカになっていいのというくらいばか丸出しだった。
結局、日本はGDP信仰ですらなかったということだ。あったのは明治維新以来の外国信仰。GDPは外国との比較においてのみ意味があり、外国との比較対象を必要としない時期はさして意味のない指標なのだ。一方でたかが商業ベースで選ばれるグラミー賞とか、外国の権威ある映画祭受賞、ノーベル賞ぐらいで「日本が明るくなニュース」なんだから天下泰平だ。
これは国際競争力という指標も同じ。フジテレビでは韓国は官民一体で国際競争力を上げている、中小企業も優遇されている、日本は大変だ、と言っていたが、円高ウォン安の現状も散々言われて来た官民癒着も、日本がこれまでどれだけ中小企業が優遇されてきたのかも全てスルー、というより忘却の彼方。
大体、日本の法人税率だって高いと言われてきたが、中小企業は19%で、日本の大部分の企業は中小企業だから均せば欧米諸国と法人税率はさして変わらない筈なのに全て思考停止で語られる。
ついでに言えば片山さつきは鳩山イニシアチブの25%削減と人工光合成という直接関係のないものを結びつけて「世界の流れは人工光合成研究なのに日本は付けられなかった」とほとんど痴呆見たいなおバカ発言していた。人工光合成なんて単なる水素エネルギー変換への効率化技術で二酸化炭素削減とは直接的に何の関係もない。
こうした一連のおバカ発言の根本原因はいまだ自分の頭で考えず、アイデアも価値基準も全て外国頼みだということ。言わば外国指標信仰という宗教なのだ。
幸福はブータン、議会制民主主義はイギリス、平和国家はスイス、風力発電デンマーク、家庭用太陽電池電力買い取りはドイツ、農業輸出はオランダ(ちなみにオランダの農業輸出先はほとんどEU圏内なのでナンセンス)、教育はフィンランド、福祉はスウェーデン、失業対策はデンマークだったか、どっか北欧の国、もう忘れたよ。
実は今なら信じられないことだが北朝鮮すらかつては模範外国の指標だった。「地上の楽園」度ナンバー1として憧れの対象だった。
結局、全て表層的な「方便」だけで右顧左眄しているだけなのだ。鳩山由紀夫を馬鹿にするのは天に唾するようなものだ。
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