原発のことは全く質問しない政治部主導の野田首相大飯原発再稼働会見

午後6時の野田佳彦首相の大飯原発3、4号機再稼働会見。野田首相の再稼働宣言は織り込み済みだが、問題はその後の記者たちの質問。読売新聞の政治部記者が、まとめて復習的なことをゴチャゴチャ質問し、大飯以外の原発の再稼働のスケジュールを聞いておしまい。答えは「原発ごとに個別に慎重に対応」でおしまい。
その間、原発の質疑はせいぜい2分ぐらい。後は国会会期のことなど原発以外の質問に速攻で移った。あまりの早さにさすがに驚いた。
野田首相は、「全電源喪失しても炉心損傷に至らないことを確認している」と言ったが、「じゃあ、炉心損傷に至らないのならどこまで至るのかを確認したのか」とか色々聞けた筈。対策も色々やったというだけで、極めて抽象的な説明だけだったが、記者たちには具体的に何をしたかも聞く気最初からさらさらないようだ。原発そのものの安全性よりも政治部記者たちのメルトダウンぶりの方が目立ってしまった。こんな気配り溢れる慣れ合い会見じゃ、そりゃあ野田首相も楽だろう。
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